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毎度おなじみbanです。
皆さんは、格闘ゲーム『鉄拳』をご存知ですか?わたしは、中学生頃にはじめて鉄拳を知りました。鉄拳は技のコマンド入力が難しかったのを覚えています。そんなほろ苦い思い出が残っている鉄拳が現在では「鉄拳7」でeスポーツの種目にも選ばれているゲームとなっていると思うと感慨深いですw
今回は、そんなほろ苦い思い出が残っている格闘ゲーム「鉄拳」の歴史について、ご紹介していきます。
それではどうぞ。
鉄拳誕生~注目されるまでの歴史
鉄拳シリーズの初代『鉄拳』は、アーケードゲームとしてゲームセンターに出現した。シリーズの特徴は何と言っても、キャラクターの「四肢に対応させた4つの打撃ボタン」、「10連コンボ」などの鉄拳独自のシステム、そして、色が濃いキャラクターたちです。
今では大人気の『鉄拳』ですが、当時は、アーケード版リリース当時は日本各地のゲームセンターでセガの『バーチャファイター2』が人気が絶大だった為、初代はあまり注目されませんでした。家庭用としても、当時はセガサターンには『バーチャーファイター2』が移植されていた為、『鉄拳』はセガサターンでは移植されず、PlayStationソフトに移植されました。
しかし、PlayStationの爆発的な大ヒットにより、『鉄拳』も3D格闘ゲームとして徐々に地位を確立していきました。
【PlayStationの爆発的な大ヒットの理由については記事はこちら】
PlayStationとある意味セガサターンのおかげなのか、次回作の『鉄拳2』は100万本セールスの大ヒットを達成。そして、『鉄拳3』から導入された、横移動、受け身、名が抜けなどのシステムが導入され、本格的な対戦型格闘ゲームとしても注目され始めました。
『鉄拳3』はアーケードでも3D格闘ゲームの分野においてはバーチャファイターシリーズと人気を二分する存在へと成長していき、その後、『鉄拳4』、『鉄拳5』、『鉄拳6』と発売し、現在の『鉄拳7』に至っています。ゲーム詳細については、後ほどお伝えします。
『鉄拳シリーズ』は、日本国内での人気はもちろん、海外でも高い人気を誇っているシリーズで、全世界でのシリーズ累計出荷本数は4400万本以上に売れており現在も継続中です。
この歩数は発売元:バンダイナムコエンターテインメントのゲームシリーズにおいて最高の販売本数となっています。北米中心だけでなく、韓国市場などでも活躍したのも特徴的で、韓国人と日本人の強力なプレイヤー同士で日韓の対戦大会が行われ日本人トップレベルと互角の勝負を繰り広げるなど、『鉄拳5』『5DR』などで韓国でも人気のゲームとなっております。
『鉄拳シリーズ』はギネス記録をもっている
2017年8月31日、『鉄拳シリーズ』が「最も長く続く3D対戦型格闘ビデオゲームシリーズ(21年179日)」および「最も長く続くビデオゲームの物語(20年99日)」として、ギネス世界記録に認定されました。
鉄拳シリーズについて
鉄拳シリーズは累計9種類発売されています。発売年とタイトルを以下にまとめました。
1994年 『鉄拳』 発売
1995年 『鉄拳2』 発売
1997年 『鉄拳3』 発売
1999年 『鉄拳タッグトーナメント』 発売
2001年 『鉄拳4』 発売
2004年 『鉄拳5』 発売
2007年 『鉄拳6』 発売
2011年 『鉄拳タッグトーナメント2』 発売
2015年 『鉄拳7』 発売
鉄拳
動画引用元:fouintains様
発売時期:1994年に発売。
販売台数:不明
本体価格:5,800円
特長:ナムコ初の3D格闘ゲーム。プレイステーションと同じ年に初代鉄拳も発売されました。3D格闘ゲームの先駆けとなったセガの『バーチャーファイター2』が爆発的に普及する中で第1作目はリリースされた。四肢に対応させた4つの打撃ボタンや10連コンボなど独特のシステム、そしてロボットや猛獣、格闘漫画の登場人物やアクション映画俳優のパロディキャラなどが入り乱れる個性的なプレイヤーキャラクターたちは、バーチャーファイターとは違っていた。特に漫画チックなデフォルメの強いキャラクターデザインが特徴として押し出されていたこともあり、当初は色モノ扱いされていたゲームだった。
プレイヤーキャラクターは8名。主人公は三島一八(みしま かずや)各キャラクターのサイドストーリーに関係する中ボスキャラクターおよび最終ステージのボスキャラクター・三島平八は、先行のアーケード版ではCPUキャラクターとしての登場。
鉄拳のストーリー
全世界を舞台にして、至上最強の格闘家を決定する、と銘打たれた格闘技大会が開催された。最強の拳「鉄拳」を持つ者だけが頂点に立つ、ということからこの大会はいつしか「The King of Iron Fist Tournament」と呼ばれるようになっていた。
某巨大財閥の主催であるという噂と共に誰もが驚くほどの莫大な優勝賞金が用意されていることも伝えられ、ありとあらゆる格闘家と名の付く者がこぞって参加することとなった。
世界各地で死闘が繰り広げられ、勝ち残った格闘家は男女含めて8名。いずれも腕に憶えのある者ばかり。だが、純粋に最強を目指す者がいる一方で、ある者は特定の人物に殺意を抱き、ある者は大会そのものの破綻を目論む・・・。様々な思惑が、そこには渦巻いていた。
8名それぞれが大会に対する思いを胸に秘めながら、「The King of Iron FistTournament」は、謎の部分を残したまま、いよいよクライマックスを迎えようとしていた。 世界の頂点に立つのは果たして誰か?そしてこの大会の、真の目的とは・・・!?
鉄拳2
動画引用元:BlueGangsta様
発売時期:1996年に発売。
販売台数:約108万本
本体価格:5,800円
特長:プレイヤーキャラクターは23名。主人公は三島平八(みしま へいはち)
新キャラクター「風間準」と「レイ・ウーロン」の2名。鉄拳2では稼働時間の経過とともに中ボスキャラクターやボスキャラクターとして登場するキャラクターが使用可能となる「タイムリリースシステム」を採用した。
タイムリリースキャラが一人でも解禁されると、デモ画面中に現在使用可能なキャラと人数が
表示されるようになる。「デビル一八」や「エンジェル」、「ロジャー(ボクシンググローブをはめたカンガルー)」など、前作から更に色濃いキャラクターが増えた。
初期バージョンでは準に致命的なハメ技(永久コンボ)が見つかり、デフォルトキャラクターをペクに入れ替えて準を使用不能にする店舗が続出したため、稼働からわずか二ヶ月後にハメ対策を施したVer.Bがリリースされた。
鉄拳2のストーリー
世界に名を馳せる巨大財閥の長である三島平八。彼が主催する世界規模の格闘大会は、いつしか「The King of Iron Fist Tournament」と呼ばれるようになっていた。
前回大会から2年の月日が流れ、今再びあの闘いが始まろうとしている。今回の大会は、行方不明になった三島平八に代わって現三島財閥頭首である三島一八の主催による大会である。前回から引き続いての出場者は自らの技に更なる磨きをかけ、また世界各国から武術に精通した強者どもが新たに名乗りをあげている。
最強の拳、「鉄拳」を持つ屈強な者どもが今ここに・・・
鉄拳3
動画引用元:レトロゲームの世界様
発売時期:1997年に発売。
販売台数:約119万本
本体価格:5,800円
特長:プレイヤーキャラクターは20名。主人公は風間 仁(かざま じん)
本作の最大の特徴は、「横移動」という移動方法が導入されたことである。「横移動」とはレバーを上か下に入れ、すぐにニュートラルに戻すことで、それぞれ奥と手前に横移動が出来るもので、これにより相手の繰り出す技をガードするだけでなく横に避けたり、側面や背面から狙って攻撃を当てるといった、3Dならではの奥行きのある攻防が行えるようになり、このシステムを採用したことで鉄拳は大きな変革を迎えた。また、背景も前作までは一枚絵であったが今作以降はポリゴン表示となった。この「横移動」は『鉄拳3』以降はすべて導入されている。
鉄拳3のストーリー
The king of iron fist tournament 2の闘いは終局を迎えようとしていた。風間準は一八の神秘的な力の源がデビルによるものであると気が付き一八に接近する。準は一八に出会いそこで自分が一八の神秘的な力に吸い込まれていくのを感じる。数日後、この大会(The king of iron fist tournament 2)主催者である一八のもとまで辿り着いたのは、平八であった。
激闘の末、平八は息子一八を倒し再び三島財閥を我が手中に収める。平八はデビルの存在には気が付かず、一八を火山の火口に葬った。それと時を同じくして風間準の前にデビルが現れる。準が一八との間に身ごもった新たな魂にとり憑くために。風間準はデビルをうち倒し、人里離れた屋久島の山中で一八の子、「仁(じん)」を育てる。
闘いが終わり、再び三島家の頭首となった平八はより絶大な権力を得る為、自らの手により各地で起きている世界の争い事を収拾する事で権力者間の信頼を得ようと考えた。紛争地帯には三島財閥私設部隊である「鉄拳衆」を派遣してその鎮圧に従事させ、貧しい国には食物をまかなえるだけの畑を開拓した。
世界は表向きの平和を取り戻したかに見えた。約15年の歳月が過ぎた。 風間 仁 15歳の冬。平八の命令によりインディオの遺跡を発掘中の「鉄拳衆」が謎の生命体を発見する。平八は回収せよとの指示を出すが、「鉄拳衆」は「…部隊は全滅…奴は闘神か?!…」という謎の無線報告を最後に消息を絶つ。
「鉄拳衆」捜索の為遺跡に降り立った平八が見たものは、おびただしい数の死体だった。平八は深い悲しみに陥るが、次の瞬間それは新たなる野望をかきたてるきっかけとなった。「これだけのパワーを秘めた「生命体」を我が手中に収めることができれば、若かりし頃に夢みた“世界征服”もまた夢ではない。」平八は再び野望に向かって立ち上がった。「闘神」そして「世界」を手に入れる為に。そして歴史は繰り返す…。
やがて世界各国で奇妙な事件が多発する。その事件とは、強い魂を持つ人間-世界の格闘家謎の失踪事件である。
この時、仁と静かに暮らしていた準は直感的に身に迫る危機を感じとる。「とてつもないパワーに狙われている。」そう予感しはじめた準は、「来るべき日」に備えて、過去に起こった事のすべてを仁に話しはじめた。そして、自分の身に何か起こったら三島平八を尋ねるようにと。
嵐の夜、その日はやって来た。 15歳の仁と準が暮らす山に「闘神」は現われ、すべてをなぎ倒しはじめた。「逃げて」と叫ぶ母を尻目に仁は闘神に立ち向かっていった。しかし、仁は一瞬のうちに意識を奪われてしまう。
仁が目覚めた時、そこには母も、母と暮らした森もなく、すべてが焼き払われていた。「闘神」に母親を殺された仁は平八のもとへとやって来た。そして平八に「闘神」を倒すための術を教えてくれと頼んだ。
事のいきさつを聞いた平八は「闘神」の狙いが「強い魂」である事を確信し、闘神をおびきよせる為「強い魂」がぶつかりあう「The king of iron fist tournament 3」の開催を決意する。
それから4年、風間仁19歳の春。「The king of ironfist tournament 3」の闘いが今、幕を開ける。
鉄拳タッグトーナメント
動画引用元:レトロゲームの世界様
発売時期:1999年に発売。
販売台数:不明
本体価格:6,800円
特長:シリーズ本編のストーリーに関わりを持たない番外作となっている。本作は、通常の『鉄拳』のシステムとは異なり、プレイヤーは30名を超えるキャラクターの中からそれぞれ2名を選択し、タッグ戦で闘うという内容のゲーム。
従来の1レバー+4ボタンに新たに「タッグチェンジボタン」を追加。このボタンはキャラクターがフリーで動ける状態であればプレイ中は常に交代させることができ、空中コンボを決めている間にも交代が可能。2人とも倒す必要は無く、一方の体力を0にした時点で勝利となる。交代によって後ろに下がっているキャラクターの体力は、受けたダメージの量により上限があるが少しずつ回復する。
鉄拳タッグトーナメントのストーリー
お祭り的な内容のゲームであるため、メインストーリーは特に無し。
主催者は厳竜(厳竜の夢という設定)
鉄拳4
動画引用元:8-bit Days a Week様
発売時期:2001年に発売。
販売台数:約119万本
本体価格:6,800円
特長:プレイヤーキャラクターは19名。主人公は風間 仁(かざま じん)前作まで技のかけ声程度しか喋らなかったキャラクターが登場シーン、勝ちポーズ中に台詞を喋るようになったり、大型キャラクターの概念の廃止(クマの当たり判定を小さくするなど)、「壁」及び「壁コンボ」の導入、「ポジションチェンジ」の導入、「アンジュレーション(地形の高低差)」の導入など、大幅なシステムの変更が為された。
さらに、横移動の強化、通常の空中コンボの弱化、バックステップ距離の短縮、垂直・後方ジャンプの廃止、「壁」の導入による無限フィールドの撤廃などの導入により、一部で問題になりつつあったバックステップ主体の対戦スタイル対策などが念入りに行われている。
鉄拳4のストーリー
二年前、平八は闘神の捕獲に失敗した。しかし闘神が残した血痕や皮膚組織、蹄を研究員に持ち帰らせ、それらから得た遺伝子情報に、平八自身の細胞組織から読み取った塩基配列を組み入れ、新たな生命の筐体を開発させる。しかし、研究は容易には成功しなかった。
そして多くの実験を重ねた結果、闘神の遺伝子を生命体に組み込むにはデビル化の因子が必要である、という結論に到る。自らの血にデビル化を促す要素が欠けることを平八は知った。
デビル化を促す要素を持つ者……風間 仁。
『The king of iron fist tournament 3』で闘神を倒した仁は、平八に撃たれ、倒れた。しかし彼はデビルと化して平八をなぎ倒し、飛び去っていった。以後、仁の行方について知る者はいない。平八は仁の足取りを追わせるが、その消息は掴めなかった。
しかし、その調査の中で興味深い物を発見する。それは二十年前に撮影されたという一枚の写真。そこに写されていた物は全身が傷つき、火傷を負った男の遺体だった。その遺体の背中は、翼が半分隆起したように変形していた。
その遺体が20年前に火口に葬り去った息子、一八だと確信した平八は、徹底的にこの遺体の行方を追った。そして遺伝子学分野で躍進を続けている新興企業“G社”に行き当たった。G社は入手した肉体の遺伝子データを解析し、新たな人体を生み出そうとしていた。そして研究に使用された肉体、データはそれぞれネブラスカ、ネパールの研究施設に厳重に保管されていた。この事実は平八の知るところとなる。
12月25日金曜日、クリスマス。G社がネパールに持つ最高機密研究所は、鉄拳衆の急襲を受けて瞬く間に陥落。施設の低層階は木っ端微塵に爆破され、巨大ヘリコプター群によって施設ごとハードディスクが略奪される。時を同じくして、平八の率いる別部隊がネブラスカ地下研究施設内に侵入、一八の肉体が保管されている棟を襲う。
保管部屋の中に流れ込んで行く鉄拳衆たち。ヘリの中で、平八は作戦の成功を確信していた。しかし突然、先陣を切った鉄拳衆が何者かに吹き飛ばされ、床に崩れ落ちる。平八は身を乗り出してモニターを睨んだ。
部屋の中からゆっくりと姿を現す大きな影……それは紛れもなく一八だった。一八はG社の研究施設で蘇生し、その体を研究素材として提供することで、自らの体に巣喰うデビルの正体を突きとめ、二分した自分の統合を果たそうとしていた。そして平八と三島財閥を打ち倒す……その欲望を満すために力を蓄えてきた。
しかし、またしても平八によって志しを打ち砕かれたのだ。怒りに打ち震える一八は、武装した鉄拳衆をほぼ壊滅させ、炎の中に姿を消した。一八を取り逃がしたことに平八は激怒し、不幸な報告者は殴り飛ばされる。平八の脇に控えていた色白の最高研究顧問アベルは、平八に早急な一八の捕獲を促す。平八はじっと一点を凝視しながら考えを巡らせ、ある決定を下す。
「The king of iron fist tournament 3」から2年を経だてた今。三島 平八率いる巨大財閥、三島財閥の後継者の座を賭けた「The king of iron fisttournament 4」の開催が世界中に報じられた。
今大会の優勝者、最後に三島平八を倒した者には、三島財閥の総帥としての地位が献上されるという。謀略と知りつつも平八打倒を目指し、一八はトーナメントに赴く。
鉄拳5
動画引用元:Arma atmA様
発売時期:2004年に発売。
販売台数:約119万本
本体価格:6,800円
特長:プレイヤーキャラクターは31名。主人公は風間 仁(かざま じん)本作の最大の特長は、オンラインネットワークに対応したことだ。プレイヤーは日本各地のゲームセンターにて販売されている「TEKKEN-NET IDカード」を購入し、ナムコが運営する携帯電話向けサイト「TEKKEN-NET」にプレイヤー登録をすることで、対戦成績の保存、対戦履歴の閲覧、全国ランキングの閲覧、使用キャラクターの外見のカスタマイズ、プレイヤー同士でのチームの結成・参加などのサービスを受けることができる。
カードを使用しなくてもゲームプレイ自体は可能である。IDカードはカード販売機のほか、サービスカウンターでも販売。カード1枚につきキャラクター1人のデータを保存可能。TEKKEN-NET登録プレイヤーのデータは、CPU戦時に登場するゴーストキャラクターのデータとして用いられ、ネットワークを通じて全国のゲームセンターに配信される。
本作からの新システムとして以下の3つのシステムが導入された。
- しゃがみステータス
- シットジャブやローキックのように姿勢を低くしながら繰り出す技に備わった特性で、上段判
- 定の打撃技を一方的に潰せるほか、上段判定の投げ技をも潰せるようになった。
- ジャンプステータス
- ライジングトゥーキックのように跳躍しながら繰り出す技に備わった特性で、下段判定の打撃技と上段・下段判定の投げ技を一方的に潰せるようになった。
- ロングレンジスロー
- レバーコマンドを必要としないいわゆる基本投げをレバーを前に入れながら入力すると、キャラクターが若干ホバーした後に投げ技を決める。掴み間合いが異常に広くなるが、その分通常入力の基本投げよりも発生が遅くなる。
鉄拳5のストーリー
The King of Iron Fist Tournament 4終了後…。三島財閥・本丸では三島 一八と風間 仁の激しい親子対決が繰り広げられた。その結果、闘いは仁に軍配が上がり、三島 平八は一八を見限った。
「所詮はこの程度か、ふがいない。お前はここで死ね。」
続いて始まった平八と仁の死闘……。黒き翼を生やし、怒りに満ちた仁の力は平八をも凌ぎ、平八は死を覚悟した。しかしすんでのところで仁は我を取り戻し「母さんに……風間準に感謝しろ。」という言葉を残し、本丸から飛び去った。
力尽きた平八は、しばらく大の字に体を横たえていた。先ほどの闘いが嘘だったかのような静寂。だが、その静寂は遠方から近づく航空機の音によって打ち消される。その音はやがて爆音となり、何かを射出する音が聞こえたかと思うと天井を突き破ってJACKが次々と突入してきた。
一瞬、一八の差し金かと思った平八だったが、振動と轟音に目を覚ました一八も状況を把握
できないでいた。
「何者じゃ、貴様ら!」
平八が叫ぶと同時に、JACK群が2人に向かって一斉に襲いかかる。図らずも、共闘してJACK群を薙ぎ倒し始める平八と一八。
しかし、どれだけ倒しても敵の数は一向に減る気配が無く、増援が続々と侵入してくる。そして、さすがの平八も息切れし始めたその時、平八は一八の裏切りによって敵の真っ只中に投げ込まれてしまう。
「ぬおぉぉぉぉっ! おのれ、一八!!!」
絶叫する平八を尻目に、一八は敵の隙を突いて本丸から脱出する。本丸が爆発とともに消滅したのはその直後だった。その様子を冷淡に見つめる黒衣で身を包んだ男。
男は耳に軽く手を当て、通信音を確認すると一言報告した。「Heihachi Mishima is dead……」(三島 平八は死んだ)その直後、男の背後から1体のJACKが襲い掛かるが、ブレードで一閃され大破。同時に男は姿を消した。
本丸は跡形もなく消し飛び、周囲は業火に包まれていた。その中で、瓦礫を吹き飛ばし、地中から何かが姿を現したのだが目撃した者は誰もいない。翌日、三島財閥党首・三島 平八の死は、世界中の人々が知るところとなった。同時にそれは三島財閥の終焉を意味するはずであったが、何者かが三島財閥のトップに立ち、三島財閥は何事もなかったかのように平穏を取り戻していた。
そして1ヶ月後…
三島財閥主催によるThe King of Iron Fist Tournament 5の開催が告知された。謎に包まれたThe King of Iron Fist Tournamentが今、再び幕を開けようとしている……
鉄拳6
動画引用元:TekkenOtakuHD様
発売時期:2007年に発売。
販売台数:約300万本
本体価格:6,800円
特長:プレイヤーキャラクターは38名。主人公は風間 仁(かざま じん)
主人公はラースのように見えるが実は主人公ではない。
本作からの新システムとして、以下の4つのシステムが導入された。
- レイジシステム
- 一定体力値を切ると特殊な効果音とともにそのキャラクターが手足にオーラをまとい、以後は
- そのラウンドが終了するまでの間全ての打撃技の威力が上がるシステム。これにより、一気に試合の状況をひっくり返すことが可能になった。
- ホーミングアタック
- 一部の回転系の打撃技に適用されたシステムで、相手が時計回り・反時計回りのどちらに避けようとしてもヒットする。判定は、本作では上段か中段のいずれかとなっている。
- バウンド
- 空中コンボの最中に特定の打撃技を用いて相手を地面に叩き付けると受け身不能の状態になり、さらなる追撃が可能になるシステム。バウンドを組み込んだコンボをバウンドコンボという。ただし、バウンドを誘発できるのはコンボ中1回のみで、2回も3回もバウンドが誘発されることは無い。崩れコンボや壁コンボにも組み込むことができる。
- アイテム技
- 本作では一部のアイテムを装着させることによって特殊な技が使用可能になる。
鉄拳6のストーリー
第5回大会で優勝し、三島財閥を手中に収めた風間仁。彼はその力を駆使して世界中に内政干渉等の工作を行い、さらに資源の掌握やコロニーのジャック、情報通信統制などを行って世界各地で紛争を引き起こす。
その上、三島財閥として独立宣言を行い、全世界に宣戦布告。平和だった世界は、わずか数か月のうちに戦火に包まれることとなった。前大会中、自分を裏切ったG社幹部を抹殺することで実質的にG社を支配下に置いた仁の父、三島一八。
自分以外の者が支配する世界など彼が認めるはずもなく、一八はG社の戦力を率いて三島財閥に抗戦する。彼の思惑など知る由もないまま、世論はG社と一八を救世主として崇め、熱狂的に支持するようになった。一八は世論を利用し、G社支持の声が一定以上に高まったところで、風間仁の首に膨大な懸金を設定。
しかし、仁はこれを待っていたかのように、自分の首を餌として第6回大会の開催を発表した。大会の最中、三島財閥の私設部隊「鉄拳衆」の将校で、平八の隠し子(一八の異母兄弟)ラース・アレクサンダーソンは、鉄拳衆の兵士を引き抜いて反乱軍を結成、仁を倒すべく動き出す…。
鉄拳タッグトーナメント2
動画引用元:鉄拳ch様
発売時期:2011年に発売。
販売台数:約13万本
本体価格:6,800円
特長:プレイヤーキャラクターはシリーズ最多59名。主人公はなし。前作『鉄拳タッグトーナメント』と同様に「キャラクターを2人ずつ選んでタッグ戦で闘う」という内容になっている(この内容での新作リリースは12年ぶり)。
アーケード版では三島仁八、オーガ、風間準、アンノウンの4人が復活し、家庭用版ではさらにコンボット、エンシェントオーガ(『鉄拳3』と『鉄拳TT』時のオーガに相当)、エンジェル、州光、ミシェール・チャンなどが復活した。
新キャラクターとして、それまではエンディングムービーにしか登場しなかったセバスチャンと、設定上のみの存在だったスリムボブ(肥満体になる前のボブ)も追加されている。それ以外のキャラクターは前作『鉄拳6』と同様になっている。
家庭用版の初回限定特典として、男性や動物も含めたほぼ全キャラの水着コスチュームやふわふわスカートというリリ専用のコスチューム、4人の追加キャラクターと追加ステージがダウンロードできるコードが付いてくる。
ゲームシステムは『鉄拳TT』時のシステムをベースに、新システムが追加された。
タッグコンボ
対戦相手を浮かせた直後に控えのパートナーと交代し、パートナーが空中コンボを叩き込んでいくシステム。相手側に残されている体力回復可能ゲージも一緒に奪う効果がある。
タッグアサルト
控えのパートナーも空中コンボでの追撃に同時参加する新システムで、こちらはダイレクトタッグアサルトまたはバウンド誘発技から始動する。パートナーが参加した分だけ1回のコンボで与えられるダメージは大きくなるが、タッグコンボとは違って体力回復可能ゲージを削れない。相手側のパートナーが即座にレイジ状態になるというデメリットもある。
タッグスロー
パートナーとともに対戦相手に投げ技を決め、その隙に交代するというもの。全キャラクター共通コマンドから出せるものと、各キャラクター固有の投げ技から出せるものとがある。
タッグクラッシュ
ダウンした状態から緊急交代をする新システムで、交代時にはパートナーが上空から対戦相手めがけて急降下する。発動させると、発動者の体力回復可能ゲージとパートナーのレイジ状態を失う。
ICカードは従来の専用ICカードからバンダイナムコゲームス共通の「バナパスポートカード」へと変更された。カードスロットから非接触式カードリーダーに変わったことで電子マネー機能付き携帯電話でも戦績保存が可能になった。
2011年11月1日からは、同様のシステムを採用しているセガの「Aimeカード」との相互利用
も可能になった。カードは従来の「1キャラ1枚」から、カード1枚でキャラクター全員のデータが保存可能になった。段位についてはキャラクターごとの独立したものになっている。
鉄拳7
動画引用元:Bandai Namco Entertainment America様
発売時期:2018年に発売。
販売台数:約166万本
本体価格:6,800円
特長:プレイヤーキャラクターは31名。主人公は三島一八と三島平八。本作ではアーケード向け対戦格闘ゲームとしては初めてとなる「店舗間のオンライン対戦」を実装した。使用キャラクターの段位を基準として、自分と同程度の腕前のプレイヤーとマッチングされる仕組みである。『アイドルマスター』、『新日本プロレ』、『サマーレッスン』とのコラボも行った。
『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』(てっけんセブン フェイティッド レトリビューション)が稼働開始。カプコン『ストリートファイター』の豪鬼がプレイヤーキャラクターとしてゲスト登場する。
ゲームシステムは『鉄拳6』+レイジシステムも引き継いでおり、レイジ状態から新たなシステムへも繋がる。
- パワークラッシュ
- 相手の上・中段攻撃を受け止めながら攻撃できる。その際、ダメージは受ける。
- 相手の下段攻撃、投げ、ガード不能攻撃は受け止めることができない。
- レイジアーツ
- 体力が一定以上減り、レイジ状態になると発動できる。始動技を1発のみ行いそれがヒットするとキャラクターそれぞれの様々な攻撃を行う。レイジアーツは1ラウンド中に1度しか使えず、発動後はレイジ状態が消滅する。
- レイジアーツ中は、相手のレイジアーツ以外の攻撃全てを受け止めることができる。
- レイジドライブ
- 『鉄拳7FR』から追加。レイジ状態になると発動できる、各キャラクターが持つ代表的な固有技の強化版。レイジアーツと違い相手の攻撃は受け止められないが、レイジアーツを上回るダメージのコンボを狙える、ガードされても反撃を受けない等の恩恵を受けられる。レイジアーツ同様1ラウンド中に1度しか使えず、発動後はレイジ状態が消滅する。
- スクリュー
- 『鉄拳6』のバウンドに代わる新たなシステム。空中の相手に特定の技を当てて吹っ飛ばすときりもみ回転しながら地面に叩きつけられる特殊なやられ状態になる。
- バウンド同様に追撃が可能だが誘発可能なのはコンボ中1回のみで、吹っ飛ばすためバウンド以上に追撃に使用できる技が限られている。
鉄拳7のストーリー
世界に対して宣戦布告をし、大規模な戦争を開始した三島財閥。その三島財閥に対抗するため、反三島財閥を掲げ立ち上がったG社。二大勢力による争いが激しさを増す中、三島財閥頭首であった風間仁が突如消息不明となってしまう。
頭首不在となった三島財閥は各地でG社の攻勢にあい、戦況はG社が優勢な状況へと傾きかけていた。そんな中、一人の男が単身三島財閥へと乗り込んでくる。男の名は三島平八。三島財閥初代頭首であり、三島財閥そのものと言っても過言ではない存在である。八が頭首の座に返り咲いたことで、三島財閥は急速に勢力を立て直し戦況は再び拮抗状態となる。
そんな中、平八は全世界に向け、The King of Iron Fist Tournamentの開催を宣言する。
それはG社を裏から支配している息子、三島一八を倒すための作戦の一つであった。
三島平八と三島一八による世界を股にかけた親子喧嘩が今、決着へ向けて大きく動き出す。
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まとめ
- 鉄拳は1994年から発売開始され現在も販売している。
- 初代鉄拳は、バーチャーファイターの影響もあり人気はいまひとつであった。
- 鉄拳2より、プレイステーションの影響もあり徐々に人気を確立していった。
- 鉄拳シリーズでコナミは「最も長く続く3D対戦型格闘ビデオゲームシリーズ(21年179日)」および「最も長く続くビデオゲームの物語(20年99日)」でギネス記録に認定された。
- 鉄拳シリーズの話は面白い。(個人的感想w)
ここまで御覧頂きありがとうございました。次回も是非ご覧いただければ幸いです。
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